物質的な豊かさに依存した20世紀的な「幸せ」の限界
この段落では、なぜ今の時代に霊的な感性を育むことがが必要なのか解説します。
現代を生きる人々にとって、私が考える霊的な感性を育む必要性は「幸せ=モノの価値観の崩壊」、「定められた正解を求めることへの限界」の解決が求められていることにあります。
20世紀までは「三種の神器」に象徴されるように、「豊かさ=モノ」という価値観が通用していました。
これは、「幸せのあり方が外側にある価値観によって分かりやすく定義されていた」ということも意味します。幸せが例えば、マイホームを建てることだったり、結婚をすることだったり、出世することだったりして、「分かりやすく外側の価値観によって定義」されていました。
日本が高度経済成長期を経て、物が世の中にあふれるようになってみて実際はどうでしょうか?
自殺者は毎年増加、終身雇用の風習は崩壊、増え続ける物価高、一方で増加の兆しが見えない平均年収等…。
豊かさの象徴である「車」や「マイホーム」や「家族」を誰もが得られる世の中になったとしても、問題は尽きません。
これは、「幸せのあり方が外側にある価値観によって分かりやすく定義されていた」20世紀型の幸せのあり方が限界を迎えていることの現れです。
21世紀に生きる私たちは「分かりやすく定義された幸せのあり方」とは違う幸せのあり方を求める必要があります。そのベクトルとは違うベクトルで幸せを求めるとするなら、
「自分にしかない内側の幸せを実現すること」
ということになるでしょう。
補足するならば、20世紀から21世紀に変わる時期に、「詰め込み教育」から「ゆとり教育」にシフトしたのもこの「自分の外側で分かりやすく定義された幸せ」から「内側の幸せ」への時代の流れのシフトと無関係ではありません。
外側の幸せ=「つまり外側にある定められた正解」を求めるだけで良かった時代では「詰め込み教育」だけで良かったのですが、「外側の幸せ=正解」を求めることの限界を迎えた21世紀の変化には対応できなかったのです。
21世紀の「幸せ」に欠かせない「高い感性に基づく内観力」
この段落では、どのように内観すれば「内側の幸せ」を見出していけるのかを解説していきます。
「自分にしかない内側の幸せを実現すること」に欠かせないのが、「霊的な感性を育む」ことです。
端的に言えば、「霊的な感性を育む」と「内観力」が磨かれ、同時に自分が「何を望んでいるか」「何が好きなのか」が低次のレベルでも、高次のレベルでも認識できるようになります。
内観をする際に最も重要なことが、「どのような出来事も、高次の潜在意識と低次の潜在意識がそれを経験することがベストだと判断して創造している」という原則に基づいて物事をとらえることです。
言い換えれば「不幸な出来事、悪い出来事であったとしても低次と高次の潜在意識がそれを経験することにメリットを感じて創造している」ということです。
この原則は当然、「身に起こる現実は全て自分自身の潜在意識が創造している」という原則に基づきます。
ここで言う「低次の潜在意識」は、「現実世界で生き抜くために狡猾な手段を使おうとする潜在意識」とも言い換えることができます。シータヒーリングでは「底流」の潜在意識と呼びます。
ここで言う「高次の潜在意識」は、「魂的な学びを通じて、霊的存在としてより高い領域へと目指そうとする潜在意識」と言い換えることができます。シータヒーリングでは「ハイヤーセルフ」と呼びます。
「底流」=「低次の潜在意識」が何のメリットがあって人生で起きる出来事を創造したのか。そして、「ハイヤーセルフ」=「高次の潜在意識」がどんな美徳を学びたくて人生で起こる出来事を創造したのかを紐解いていくと、
自分自身がこの人生で何を目指し、何を実現したいかというビジョンがクリアになっていきます。
高次の願望を悟る「天啓を得る力」
人は全て、この世に生まれた限りは、この世で何かを成し遂げたいと思って生まれてきています。
宇宙がビックバンによって誕生して以降、様々な物質が地球の中に誕生してきましたが、「光」という単純な化学現象だったとしても、A地点からB地点へと向うという、その物質自体が向かいたい方向へのベクトルがあります。これは慣性の法則でも説明されている通り、光という物質レベルでもA地点からB地点へ行きたいという「意図」があると捉えることができます。
同様に、人間にも生まれる前の地点から、生まれる瞬間を経て、未来のある地点へと向かいたいという意図を持って生まれてきているはずです。
これがいわゆる、「魂の使命」と呼ばれるもの、この世で成し遂げたい「高次の自分自身が意図している願望」です。
幼少期の子供が、その自由な感性で、前世、あるいは生まれてくる前の魂の世界にいたころの記憶を持っていると自覚している子供の事例が多く報告されています。しかし、大人になる過程でその感性が閉じ、過去性や魂の世界にいたころの記憶を忘れてしまう事が多いようです。
一方で、子供は前述のような人生で起こる出来事が低次の潜在意識、そして高次の潜在意識がどのようなメリットがあって創造したのかという内観力を発揮するだけの、思考力を持ち合わせていません。内観のためには論理的な思考力も必要だからです。
大人になって論理的な思考力を発達させた私たちが今一度、「霊感」を育み、今世で叶えたい願望を自覚して、実現していく意味がここにあります。「高次の自分自身が意図している願望」を現実化させるには、「直感」と「客観的な論理性」、「行動」が必要だからです。
「高次の自分自身が意図している願望」に気づくには、霊的な感性=「霊感」の発達が必要不可欠です。
古来から、体にあるチャクラの開発によって、霊感を開発できると信じられてきました。特に、純粋な真実の直感を得るためには、第7チャクラの開発が不可欠です。古来から、ヨガや瞑想など、様々方法で私たちは霊的な感覚を育んできましたが、人類の集合知が蓄積されて一定のラインを超えた今、以前と比べて格段に早く霊的な感覚を得ることができます。そのメソッドのひとつがシータヒーリングです。
まとめ
21世紀を生きる私たちが、人生におけるさまざまな問題を解決し、自分自身が何が好きで、どんな「幸せ」を実現したらいいかを知る手掛かりとして、霊感を育むことは私たちにとって大いにプラスになります。
「一般化された外側の幸せ」を追う時代ではなくなった今、「低次の潜在意識=底流」を理解し、「高次の潜在意識=ハイヤーセルフ」が望んでいる願望を実現させていくことが、これからの「幸せ」の獲得のためにもとめられています。