ACTで言うところのアクセプタンスとは、簡単に言えば苦しい状況を「受け入れる」ことです。
受け入れることで、価値ある未来に向けて行動していく余裕が生まれます。
ただ、苦しい状況を受け入れることは、なかなか難しく感じられ、多くの方が忌避感を感じるかと思います。
そこで、よりアクセプタンス(受容)しやすくなるヒントとして、「問題の変容」と「ギフト」を提案します。
問題の変容とは、問題が問題ではなかったと認識することです。例えば、「自分の人生が上手くいかないのは大学に進学できなかったせいだ」と思っている人がいたとします。
これは、「人生が上手くいかない事」と「大学に進学しなかったこと」がフュージョン(くっついて)しまっていてその思考にとらわれている状態なのですが、
ここで、「大学に進学できなかったこと」は実は問題ではなく、そこにフォーカスしなくても人生を思うとおりに歩んでいけると気づくことができれば、問題が問題ではなくなり「問題の変容」がなされ、問題にとらわれることがなくなります。
とはいえ、
問題が問題でなくなることも、それほど簡単ではない事のように思う方もいるかもしれません。
ここで私が提案することが、問題となっていることから「ギフト」をみつけることです。
今ある苦しい状況も、自分自身が心から感じる価値のためにあるとしたらいかがでしょうか?
そう思ったら、今の苦しい状況も見え方が変わってくると思います。
「沼地のメタファー」(よくわかるACT 242p)に象徴されるように、もがいている沼地にフォーカスしていると、ただ苦しいだけですが、私たちが目指しているものは、その先の山の頂なのです。
そしてさらにここで問題のコペルニクス的転換を選択することも可能です。
つまり、わざわざ「沼地」を渡らなくれも、頂上を目指す方法があるとしたら、いかがでしょうか?
このあたりはシータヒーリングが得意とするところです。
大事なことは、
私たちは、問題からどのようなギフトを得ることもでき、さらには、問題そのものも変容させ、ギフトを獲得することができるという事です。